「地層観察」や「防災学習」で県内の小学校が来館

男鹿市ジオパーク学習センターのジオ太郎です。!(^^)!

今回は、先週来館いただいた大潟小学校6年生のみなさんを一部紹介します。安田海岸で地層見学し、その後、ジオパーク学習センターで男鹿半島周辺の地震について学習しました。

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▲最初に、男鹿半島のジオサイト「安田海岸」に出かけて亜炭層や火山灰層、貝化石層、傾斜不整合、断層などを観察し、そこからどんなことがをわかるかをみんなで考えました。

あいIMG_2438 ▲ジオパーク学習センターでは、過去にあった男鹿地震や日本海中部地震について、防災について、またハザードマップの見方などを学びました。IMG_2444 ▲こちらは、地震の際の土地の揺れかたの実験です。

ジオパーク学習センターでは、雨天などで「安田海岸」に行くことができなくなった場合、学習センターで「安田海岸」のバーチャル学習ができます。また「土地のつくりと変化」のほか、「防災学習」、「環境学習」、「文化歴史に関する学習」など、様々なテーマの学校教育に利用されていますので、お気軽にご相談ください。

 

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ジオパーク学習センターに理科や防災学習で2つの小学校が来館しました。

男鹿市ジオパーク学習センターのジオ太郎です。!(^^)!

先週は、美里小学校6年生のみなさんが理科の学習「土地のつくりと変化」で来館しました。また船川第一小学校4年生のみなさんが地震などの「防災学習」で来館しました。その一部を紹介します。

最初は美里小学校6年生のみなさんです。

IMG_2375ABC ▲「岩石標本観察」をしている様子です。堆積岩の岩石の種類を手触りやルーペで観察しながらグループで話し合っているところです。IMG_2402ABC ▲火山噴火実験で火砕流の動きなどを観察している様子です。ダイナミックな噴火の様子を見ることができます。

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▲ジオパーク学習センターで学んだことを基に、安田海岸に出かけていろいろな地層を観察しました。傾斜不整合や広域火山灰層、貝化石層、断層など実際に目の前で観察し、どのようにしてできたのかを考えました。

 

続いて船川第一小学校4年生のみなさんが地震などの防災学習で来館しました。IMG_2411ZZZ ▲タブレットを活用してハザードマップの見方を学んでいるところです。

IMG_2415 ▲おいしそうなスイーツを使って、大地の固さの違いで地震の揺れがどう違うのかを観察しているところです。IMG_2422 ▲地震の際の液状化現象実験をしているところです。当日は、男鹿地震や日本海中部地震についても学びました。

ジオパーク学習センターには学校教育として「大地のつくりと変化」のほか、防災学習、環境学習、エネルギー学習、ジオと地域活性化、男鹿の古代の歴史、男鹿の偉人など様々なテーマで来館しています。お気軽にご相談ください。

 

 

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第六回ぶらりジオの旅 ~館山崎編~

こんにちは、コンバインイクタです。
残暑の厳しい9月ですが、みなさんはいかがお過ごしですか?????
秋田は今現在台風が差し迫っています。しかもイクタの家は稲刈りをまだしていないので、このままでは稲が転んで刈りにくくなる確立100%です。どうやったら刈りやすい良い米になるのか・・・分析しろ!データに基づけ!

はい、茶番はこれにて終わりです。

今回は男鹿の館山崎に行ってきました!
館山といえば、おそらく有名なのは千葉の方かと思われますが・・・男鹿にも館山(崎)はあります。

船川方面から進んでいくと、まず最初に見えるのが『金崎』です。
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????金崎の崖の高さはおよそ35メートル、10階建てのマンションが同じくらいの高さになっています。
この写真から見える岩石は、火山礫凝灰岩(かざんれきぎょうかいがん)という火山活動で形成されたもので、
波の激しい浸食によって削られてこのような断崖(海食崖)になったそうです。
よく見ると鏡肌という、断層面に沿って岩盤がずれ動いたときの摩擦で生じた、鏡のような光沢のあるなめらかな面を見ることができることも。
35メートルを削り取る波、ほぼ津波すぎて怖い。

 

次に進んでいくと、ツバキの自生北限地帯があります。が、今回はツバキが生えていないためスルー。
今度はツバキの見頃に行ってみたいですね。冬頃でしょうか?品種、なんなんだ・・・。

 

そのまま進んでいくと、椿の白岩』が現れます。
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????この椿の白岩もまた火山礫凝灰岩です。江戸時代の旅行家・菅江真澄はこの椿の白岩を見て「雨と潮に濡れてその色は青ばみ、異様に見えた。」「舞茸のような形」と言ったそうです。
今回私が行ったときは晴れ時々曇り、のような天候だったのでこんな風に真っ白に見えましたが、天気の悪い日に行くと菅江真澄の言ったような白岩が見られるのでしょうか?
この椿の白岩、私のように船川方面から来た場合スルーしがちなスポットらしいです。車を停めるところも難しいですからね・・・!見に行かれる際は、ぜひこの真っ白な岩をお見逃しなく????

 

その白岩を左折すると、いよいよ奇岩の密集地です!

 

まずは目玉、館山崎といえばこれ!『グリーンタフ』です。
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????接写。
グリーンタフもまたまた火山礫凝灰岩のひとつ。それなのになぜこちらはこんなにも鮮やかな青緑色をしているのかというと、火山活動による熱水で変質したからだそうです。近くで見てみると穴がたくさんぷつぷつ空いてますね。
このグリーンタフという名前の発祥はここ男鹿の館山崎だと言われています。元々緑石凝灰岩と言われていましたが、1898年にフィールドネームとして『グリーンタフ』と使われて以来、広まったとされています。
分布は北海道北見から日本海側にかけてずっと福井の方まで広がっています。なぜ日本海側にだけ広がっているのか・・・おそらくさまざまな方が論文にして出していると思われますが、今回は割愛。

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????海の中で見つけた(たぶん)グリーンタフのかけら。
水に濡れると更に綺麗なグリーンになります。海に漂うなかで丸く研磨されたのでしょうか・・・。

 

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????こちらは????️『ろうそく岩』????️
ろうそく岩は元々『観音岩』と呼ばれていて、その名の通り観音様のような姿をしていましたが風化により観音様の頭部がなくなり、今のろうそく岩となったようです。
今までの岩たちとは違ってかなりごつごつしていて目も粗い岩です。

 

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????続いて????『牛岩(べごいわ)』????
正直どこが牛なのか?と見てて頭に疑問符を浮かべています。
この牛岩は見る人によって色々なものに見えるみたいです。ジオサイトの一言説明も「あなたは何に見えますか?」ですし。私は・・・なんだろう・・・。鳥海山・飛島ジオパークのロゴにしか見えない・・・????

 

館山崎ジオサイトには他にも『鬼の足跡』、『御前落とし』、『双六漁港』等ありますが例によって時間がなく・・・????
写真はありませんが御前落としの言い伝えを少し(出たわね)。
以前、寒風山編の記事にて檜山安東氏についてお話したのですが、こちらの御前落としで身を投げた原因は第二次湊合戦でした。前に書いたように、こちらの合戦は檜山安東の勝利なのですが、双六館を根城にしていた安倍千寿丸がついていたのは敗北した湊安東氏。家が負けたら奥方が身を投げる、とは昔の命の重さは現代とは本当に違いますね・・・。
安倍氏は十三湊としてひとくくりにされがちですが、こうしてジオに関わりがあるのは面白いですね。すぐ近くには檜山安東氏の脇本城もありますし。なんかジオには敵味方とか関係ないですね!(まとめ方が雑)。

というわけで館山崎編でした!
グリーンタフは本当に現地に行って観察してみることをおすすめします。男鹿半島・大潟ジオパークガイドブックによると雨に濡れたグリーンタフが綺麗でイイ!と書かれていますが、海なので波に攫われないように気をつけてください!
そして今回私が写真に撮れなかった鬼の足跡・御前落とし・双六漁港もぜひ行ってみてくださいね。

 

へば、まんず????

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第9回日本風穴サミットin大館のプレ企画に行ってきました

こんにちはー(・ω・)ノ たかみーです⛄????✨

8月28日(日)に大館市中央公民館と長走風穴館で行われました、第9回全国風穴サミットin大館のプレ企画に行ってきました!!

男鹿半島・大潟ジオパークのジオサイト寒風山にも風穴があるということで、事務局員たかみーとガイドの会の澤木博之会長、原田富男さん、保坂幸子さんの4名で参加させていただきました!

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たかみーは高校時代を大館で過ごしたので、長走風穴の名前だけは知っていたんですが行ったことはなかったんですよね。

真夏の暑い日に受験勉強しながら、「長走風穴ってところに行ったら涼しくお勉強できるのかな~」とか思っていました(そもそも下宿からチャリで行ける距離じゃないし、近辺はクマさんがたまにコンニチハするそうです)。

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午前は大館市中央公民館でこの日のために全国から集まった風穴関係者の方々のお話を聞きました。

九州大学の伴野豊教授の「風穴を利用したカイコの卵のバックアップ保存」のお話や、ご自宅に風穴がある(!)長野県の三石さんのお話など、どれも興味深いお話ばかりでした。うちにも風穴ほしいな~????

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男鹿市を代表して寒風山の風穴を紹介する男鹿半島・大潟ジオパークガイドの会の澤木会長。

全国の風穴関係者のみなさま、寒風山の風穴にもぜひ遊びに来てくださいね(^^)

 

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午後からは長走風穴館で現地見学です♪

長走風穴館には冷房がなく、風穴から出る冷たい風を建物の中に循環させています!風穴すごいなぁ。

長走風穴館の建物周辺には「発見の小径」(はっけんのこみち)と呼ばれる散策路があって、実際に貯蔵庫として使われていた風穴があります。コウモリも涼みに来るそうです。

発見の小径には、本来ならば標高の高い場所にしか生息しない植物もいます。

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風穴のふしぎな魅力と可能性を感じた一日となりました。

9月とはいえ、まだまだ暑い日もありますので、ぜひ涼みに行ってみてください????

 

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修学旅行や理科の学習で県内外の小・中学校が来館しました。

男鹿市ジオパーク学習センターのジオ太郎です。!(^^)!

先週は岩手県から修学旅行で東水沢中学校のみなさんが地球温暖化やエネルギー問題について考えようとジオパーク学習センターに来館いただきました。また男鹿市の払戸小学校6年生のみなさんは理科の学習で来館いただきました。その学習の様子を一部紹介します。

最初は東水沢中学校のみなさんです。

IMG_2250 ▲こちらは、静電気について手作りのはく検電器で体験学習しているところです。静電気を利用するとどんなことができるのか、考えてみました。IMG_2268 ▲手作りのソーラーハウスの模型で、太陽光発電についても考えてみました。その他にも様々なエネルギーの教材を通してそれらの特徴やこれからのエネルギーについて考えました。IMG_2259 ▲こちらは、くだもの電池の紹介です。音楽が聞こえてきます。みなさんもいろいろなグリーンイノベーションを考えてみましょう。

 

続いて、男鹿市の払戸小学校6年生のみなさんです。理科の学習「土地のつくりと変化」で来館しました。IMG_2294 ▲男鹿半島の地層について学習しているところです。それをもとに日本列島のでき方も考えてみました。あいうIMG_2340 ▲火山噴火の実験を通して防災についても考えました。さらに火山・寒風山のでき方も実験で観察しました。

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▲その後で、実際に寒風山に出かけて火山の噴火の様子を観察しました。

★9月・10月は学校団体の予約来館が多くなりますので、団体の来館予約はお早めにお願いいたします。また学校教育関連では、「大地のつくりと変化」だけでなく、防災や環境、地域活性化など様々なテーマで来館する学校も増えています。お気軽にご相談ください。

 

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首都圏からようこそ、男鹿半島・大潟の大地の旅へ

男鹿市ジオパーク学習センターのジオ太郎です。!(^^)!

今回は、先週、ご来館いただいた首都圏からの「大地の旅」ツアーのみなさんを紹介します。約1時間ほど、館内を解説員の説明と合わせて見学いただきました。そのあと、実際に自分たちで主なジオサイトを回り、大地の様子を体感しました。IMG_2247 ▲「かんらん岩は、思ったより重いわ」。男鹿半島の主な岩石に触れながら、地球のダイナミックな動きを想像しています。

いろいろな質問や意見が出て、みんな楽しそうです。

ジオパークの旅をする県外からの来館者が目立つようになりました。地球をまるごと楽しむジオパークの旅、ご堪能ください。ご来館お待ちしております。

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おいでよ!東北ジオパーク2022!!が開催されました

8月28日(日)に東北ジオパークフォーラム「おいでよ!東北ジオパーク2022!!」が開催されました。

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このイベントは、宮城県仙台市にある「泉パークタウン タピオ」を会場に、東北のジオパークが体験ブースや展示ブースを出展し、多くの方にジオパークの楽しさや魅力を発信するものです。

当ジオパークからは、秋田県内特別ジオガチャや貝殻ストラップづくり、缶バッチづくりなどを出展し、多くのお客様からジオパークを楽しんでいただきました(^-^)

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貝殻ストラップづくりでは、お子さんだけでなく、親御さんも夢中になってオリジナルストラップを作っていただきました(^-^)

とてもかわいいストラップを作る方が多く、記念にパシャリ(^^)/

P1340810様々な体験を通してジオパークの楽しさが少しでも広がればうれしいかぎりです!

ご来場の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました(^^)/

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秋田県特別表彰にて大潟村案内ボランティアの会が表彰されました!

こんにちは、コンバインイクタです。
まだ残暑は厳しいですが、9月を迎え、どんどん冬に向けて季節が流れていきますね????

さて、先日8月29日は秋田県の『県の記念日』でした!
なぜこの日なのかというと、1871年の廃藩置県によって”秋田県”が誕生した日だからだそうです。

そして『この記念日にちなみ、自発的な活動により、県民に明るい希望と活力を与えるなど、県勢の推進に多大な功績があった団体・個人を表彰する』(美の国あきたネットから抜粋)という記念事業に、大潟村案内ボランティアの会が選ばれました!
表彰式には、会を代表して会長の石原敏子さんが賞状を受け取られました。

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なぜ本案内ボランティアの会が選ばれたのかというと、
1.大潟村は世紀の大事業といわれる八郎潟干拓により誕生した地であり、当時の入植者がガイドとして多数在籍し、自らの体験をもとに八郎潟干拓事業や大潟村開村の様子、村内の農業生産活動について、村内の生態系等を無償で案内・解説を行っている。

2.男鹿半島・大潟ジオパークが東北で初めて日本ジオパークネットワークに認定された際は、その審査の過程において村の魅力や独自性のアピールに力を発揮した。

3.ジオパーク認定後は、各会員がジオパークに関する知識を習得し、認定ガイド団体としてジオパークの案内も行うなど、幅広く活動を行っている。

この3つがポイントだったようです。

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????表彰後、インタビューを受ける石原会長

ボランティアさんはほとんどの方が当時の入植者自身です。国営事業の一環で出来たばかりの村へ来て、(研修を受けたとはいえ)右も左もわからない激動の時代を耐え抜いた方がほとんどです。
そんなボランティアさんたちの頑張りが表彰されたということは、とても感動的ですね。
もちろん入植者の方だけでなく、2世の方や大潟村へ嫁いできた方なども会員として活動していらっしゃいます。

ただ、やはり日本と同様ボランティアの会も高齢化の波には逆らえず、長時間の案内が大変になってきたという方もいます。
今後はどうやって若年層を会員にしていくか、後継者等を育成するかが課題だと思います(勝手に)。

とても光栄な賞をいただくことができ、干拓博物館ともどもボランティアさんたちと頑張っていきたいです!

へば、まんず????

参考:美の国あきたネット
「県の記念日」記念事業 令和4年度秋田県特別表彰について

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