令和元年度秋田県ジオパーク研究助成事業について

秋田県ジオパーク連絡協議会(八峰白神ジオパーク/男鹿半島・大潟ジオパーク/ゆざわジオパーク/鳥海山・飛島ジオパーク)では、県内ジオパークでの地域基礎研究の底上げを目的に研究助成事業を行っております。令和元年度採択された学術研究を紹介します。


【秋田県ジオパーク研究助成事業とは】

学術的な面から地域の価値を創出し、学術資料の蓄積と情報発信を図り、地域資源や地域の魅力の再発見に結びつけるため、学生・研究者・教員等に対し研究費用の助成を行います。


 

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<研究の名称>

鳥海山の山体崩壊により埋没したスギ材の研究

<氏名(所属)>

栗本 康司(秋田県立大学木材高度加工研究所)

<研究の目的・内容>

鳥海山の埋没スギは「神代スギ」として知られ、平成30年7月に秋田県にかほ市の畑地区で多量の埋もれ木が発見されている。鉄斧で切断されたり、楔で打ち割られたような加工痕のある材が多数発見されており、切断面や打ち込まれた楔の年代調査から、江戸時代に神代スギとして掘り出され利用していたことを明らかになっている。本研究では、畑地区で出土した加工痕を有するスギ材に多様な形状や大きさが認められるため、考古学的調査や古文書調査を通して、江戸時代における神代スギの加工技術や生産された木材の種類、用途を明らかにする。

 

2——————————————————————————————————————————-

<研究の名称>

男鹿半島の地形と海風収束雲の関係の探究

<氏名(所属)>

山下 清次(秋田大学教育文化学部)

<研究の目的・内容>

男鹿半島の山地、八郎潟の低地地形とその周辺を吹く局地的な風が特徴的な雲をもたらすことを確かめ、男鹿半島・大潟ジオパークにおける地形と海風の関係、地形と収束雲の関係を具体的に明らかにする。

 

3——————————————————————————————————————————-

<研究の名称>

DNA解析によるトビシマカンゾウと鳥海山のニッコウキスゲの遺伝的関係の解明

<氏名(所属)>

笹沼 恒男(山形大学農学部)

<研究の目的・内容>
高山地帯に自生する「ニッコウキスゲ」とニッコウキスゲの島嶼型変種であり飛島(山形県酒田市)と佐渡島にのみ自生する「トビシマカンゾウ」について、DNA解析を行い両者の遺伝的関係と多様性の解明し、本研究を通して飛島と鳥海山の植物の成り立ちの解明を目指す。

 

4——————————————————————————————————————————-

<研究の名称>

津波発生時における河川への土砂遡上に関する研究:八峰白神ジオパーク、竹生川河口域を模した水路実験による検討

<氏名(所属)>

渡邉 一也(秋田大学)

<研究の目的・内容>

河川を含んだ沿岸地域の津波による土砂移動については、津波によるものだけではなく、河川によるものと高潮及び高波によるものがあり、まだ明らかになっていない。本研究では、河川を模した水路を作成し、水理実験を行うことで河川を溯上する津波の土砂移動過程を明らかにする。

 

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※研究の目的、内容については研究助成金交付申請書からの抜粋です。

※本研究の成果概要は令和2年3月6日までに県ジオパーク連絡協議会へ示されます。